栃尾てまり
『霞たつ ながき春日を 子供らと 手まりつきつつ この日暮らしつ』
江戸時代の僧侶であり歌人でもある、良寛さんの歌にも詠まれたことのある越後のてまり。
かつて養蚕や機織りが盛んだった越後の山沿いの地方ではどこでも、クズ繭の糸や機織りの残糸を利用した「てまり作り」が盛んにおこなわれていました。絹織物である紬(つむぎ)の産地だった栃尾でも、子や孫の遊び道具、縁起物や贈り物として作られてきました。
越後の山里のあちこちで母から娘へと受け継がれたてまりも、産業の変化とともに多くが途絶えてしまいましたが、栃尾には、今なおその伝統と技、そしてこころが受け継がれています。
栃尾に残る伝統の技
てまりは、玩具としての用途のほかに、子供がてまりのように丸々と健やかに育つようにという願いを込めて、節句や慶事の贈り物としても使われていました。
てまりには、大きく分けて子供の成長を祈って飾るてまり「飾り玉」と、“ついて遊ぶ”「遊び玉」とがあります。
現在、栃尾では主に飾り玉が作られています。
それぞれの作り方と特徴を簡単にご紹介します。
【飾り玉】
芯に七福にあやかるよう7種類の縁起の良い木の実を入れており、振るとカラカラと優しい音が聞こえます。芯の周りを綿で厚く包み、糸を巻き地玉を作り、表面に色糸でひと針ひと針模様を刺していきます。飾り玉は、弾ませる必要が無いため、様々な美しい装飾が施されるのが特徴です。
【遊び玉】
弾むよう綿をぎっしり詰めた玉に糸をしっかりと巻き上げて地玉を作り、表面を色糸で模様を刺していきます。均等に弾ませるために、模様は凸凹のないものに限られます。
栃尾に残る伝統の技
てまりには、大きく分けて子供の成長を祈って飾るてまり「飾り玉」と、“ついて遊ぶ”「遊び玉」とがあります。
現在、栃尾では主に飾り玉が作られています。
それぞれの作り方と特徴を簡単にご紹介します。
【飾り玉】
芯に七福にあやかるよう7種類の縁起の良い木の実を入れており、振るとカラカラと優しい音が聞こえます。芯の周りを綿で厚く包み、糸を巻き地玉を作り、表面に色糸でひと針ひと針模様を刺していきます。飾り玉は、弾ませる必要が無いため、様々な美しい装飾が施されるのが特徴です。
【遊び玉】
弾むよう綿をぎっしり詰めた玉に糸をしっかりと巻き上げて地玉を作り、表面を色糸で模様を刺していきます。均等に弾ませるために、模様は凸凹のないものに限られます。
伝統と新たな表現、
思いを込めて彩る模様
てまりの柄には、幼子の健やかな成長を願う思いが込められています。
てまりは女の子のおもちゃとして使われていたため、特に女の子に贈られることが多かったようです。昔は、女の子が大きくなり嫁ぎ先へ行けば、その子の運命は嫁ぎ先に託され、親はどうすることもできませんでした。てまりの模様には、子供の生涯の幸福を祈る親心が込められ作られています。
今では、装飾や贈答品として、季節感などを表現した新しい柄も生み出されています。
伝統の柄【変わり十二升】
昔、越後では、9は「たくさん(いっぱい)」を表し、12は「とてもたくさん」を表す、縁起の良い数字とされてきました。
この縁起の良い12に、お米を計る道具の「升」を合わせた「十二升模様」は、将来その子の嫁ぐ家が、いつもお米がいっぱいで、食べ物に不自由しないように。という願いが込められた模様です。
伝統と新たな表現、思いを込めて彩る模様
てまりは女の子のおもちゃとして使われていたため、特に女の子に贈られることが多かったようです。昔は、女の子が大きくなり嫁ぎ先へ行けば、その子の運命は嫁ぎ先に託され、親はどうすることもできませんでした。てまりの模様には、子供の生涯の幸福を祈る親心が込められ作られています。
今では、装飾や贈答品として、季節感などを表現した新しい柄も生み出されています。
伝統の柄【変わり十二升】
変わり十二升
昔、越後では、9は「たくさん(いっぱい)」を表し、12は「とてもたくさん」を表す、縁起の良い数字とされてきました。
この縁起の良い12に、お米を計る道具の「升」を合わせた「十二升模様」は、将来その子の嫁ぐ家が、いつもお米がいっぱいで、食べ物に不自由しないように。という願いが込められた模様です。
取扱店
道の駅R290とちお
住 所:長岡市栃尾宮沢1764
電 話:0258-53-2030
定休日:12/31~1/2
道の駅R290とちお
住 所:長岡市栃尾宮沢1764
電 話:0258-53-2030
定休日:12/31 ~1/2
栃尾てまりまつり
伝統の柄から新しい創作模様まで、見る人をとりこにする艶やかで美しい「栃尾てまり」の世界をぜひご堪能ください。
※てまり作り体験(有料)も実施します。
伝統の柄から新しい創作模様まで、見る人をとりこにする艶やかで美しい「栃尾てまり」の世界をぜひご堪能ください。
※てまり作り体験(有料)も実施します。
詳細情報
開催日時 | 今年は6月に開催を変更しました 2024年6月8日(土)10:00~17:00 6月9日(日)10:00~16:00 |
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会 場 | 栃尾地域交流拠点施設トチオーレ 長岡市中央公園1-67 |
主 催 | 栃尾てまりの会 |
問い合わせ | (一社)栃尾観光協会 0258-51-1195 |
アクセス
バ ス | JR長岡駅から栃尾へのバスは①②の2路線あります。さらに経由地や運休日など複雑ですので、必ずバス会社や運転手等に確認してからご乗車ください。 ①JR長岡駅「大手口11番線バス乗り場」 ≪急行≫栃尾=見附=長岡駅大手口 線 「栃尾車庫前」行き ↓ 51分または52分 「中央公園」下車 ↓ 徒歩すぐ トチオーレ ②JR長岡駅「東口4番線バス乗り場」 <特急><快速>栃尾=長岡駅東口 線 「栃尾車庫前」行き ↓ 「中央公園」下車 ↓ 徒歩すぐ トチオーレ |
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自 動 車 |
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