昔から養蚕や機織りが盛んだった越後の山沿い地方では、クズ繭の糸や機織りの残糸を利用しておばあちゃんやお母さんの手により、子供や孫たちのおもちゃとして『手かがりてまり』が作られてきました。
手かがりてまりには、ついて遊ぶ『遊び玉』と節句などに子供の健やかな成長を祈って飾る『飾り玉』があります。
■「遊び玉」ってどんなの?
中にゼンマイ綿をびっしり詰めて、その周りを糸で巻き上げ地玉を作り、その上に色糸で模様を刺していきます。均等に弾ませるために、模様は凸凹のないものに限られます。
■「飾り玉」ってどんなの?
芯にネット状になった栗の木虫(大きな蛾)のサナギの抜け殻を入れ空間を作り、その中に七福にあやかり7種類の縁起の良い木の実を入れ、その周りをゼンマイ綿で厚く包み、さらにその上を糸で巻いて地玉を作り、表面は色糸で模様を刺していきます。
■「栃尾てまりの会」のおばあちゃんが作っています!
かつて越後の山里のあちこちで見られたこのてまりも、今は栃尾にしか残っていません。そんななか、「栃尾てまりの会」の約100人のおばあちゃん(50〜80歳代)会員が伝統柄の継承とともに創作模様を考え、楽しみながらてまり作りを行っています。おばあちゃんからお母さんへ、お母さんから娘へと受け継がれてきた「栃尾てまり」は今も実に元気です。 このてまりを見た折、そんな栃尾のやさしいおばあちゃんやお母さんたちを思い描いていただければ幸いです。





